【授業準備】2年生「見えないだけ」
こんにちは。 中学校国語教員です。
表紙裏の詩まで扱っていたら授業内容終わらないですか?
私は教科書を全ページ使い倒すことを信条としてやってきました。
取り残してきた生徒も多かったかもしれません。
しかし、おそらくこれからも(単元構成によって順番は変わるかもしれませんが)
教科書を使い倒していくと思います。
良くないよ、などのご意見も聞いてみたいので、ぜひコメントやお声掛けください。
さて、今回は光村図書中学校2年生の表紙裏より牟礼慶子さんの「見えないだけ」です。
今年の私が授業をするとしたら…という視点で考えていきます。
ご意見ご感想、お待ちしております。
□ 評価
「知識技能」 口語自由詩・対句・体言止めなどの語彙使用。
「思考判断表現」 「まだ」「ここ」「見えない」の解釈を自分なりの言葉で書き表そうとしている。
「学習に取り組む態度」 考え、対話する姿勢が観察できる。
□ 題名からイメージを広げる
(テンポよく列指名)
「見えない」ものと聞いてどんなものを思い浮かべますか。
これらのものは、あなたにとってどんなものと言えますか。(抽象化・一般化)
「見えないだけ」で、大切なものについて書いている詩…本当にそうか、確認していきましょう。
(プリント配布)
□ 声に出して読む
読めない漢字にフリガナを振ってください。範読します。
聞き取れなかったところはありますか?
意味の分からない言葉はありますか?→調べてみましょう
イメージしながら声に出して読みます。
少しずつ工夫を付け加えていきます。(交代読み、列読み、ペア読み)
□ 第1連の内容把握
基本事項を確認します。詩の種類は?使われている表現技法は?
プリントに記入しましょう。
隣近所で困っている人がいたらこっそり教えてあげてください。
発表お願いします。
内容確認です。
空の上には/もっと青い空が浮かんでいる
波の底には/もっと大きな海が眠っている
もっと青い空って?眠っているって?どういうことだろう?
イメージを広げてみましょう。言葉にしてみましょう。
プリントにメモしても良いです。隣近所で話しても良いです。
自由に言葉にしてください。(タイマーセット)
では続きです。
胸の奥で→次の垣根で→少し遠くで
少しずつ「世界」が広がっているのがわかりますか?(近くから遠くへ距離の広がり)
優しい世界→美しい季節→新しい友達
少しずつ身近になっていくのがわかりますか?(空間→時間→具体的なもの)
(生徒の様子を見て伝えるかどうか考える)
(「世界」の時間的空間的広がりと、「自分」という軸を中心とする見えているはずのものの両方に気付かせようとしています。)
□ 第2連の解釈
確認です「あんなに確かに在るもの」5つ、挙げてください。
「在る」が漢字になっているのはなぜですか?
漢字で表記する場合「力強さ」「硬さ」「表意文字の利点」を使うことが多いです。
今回は「在る」を漢字にすることで「存在感」を出そうとしています。
「存在」しているはずなのに「まだここからは見えないだけ」です。
「まだ」とはどういうことでしょうか?
「ここ」とはどこでしょうか?
「なぜ」見えないのでしょうか?
そして、筆者が伝えたいテーマは何でしょうか?
まずは、自分の考えを書いてください。(タイマーセット)
(机間指導中に発表してほしい生徒に声掛け)
発表してもらいますが、自分の考えは消さないでください。
消してしまうと評価不能になります。
別の色で付けくわえたり、空いているスペースに書き直したりしてください。
では発表してもらいます。
□ まとめと振り返り
この詩が伝えたいことは「(生徒の言葉を使ってまとめる)」ということがわかりましたね。
今回学んだことをペアで振り返りましょう。
(○○を知った、○○と分かった、○○が発見だったなど)
プリントを回収します。
□ 記事のまとめ
私が授業をするならこのような流れになると思います。
みなさんならどうしますか?
教えていただけると嬉しいです。
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