【授業準備】1年生「漢字に親しもう」【年間の漢字学習を俯瞰する】
こんにちは。 中学校国語教員です。
今回は、漢字学習について考えてみます。
みなさんの学校ではどうされていますか?
教えていただけると嬉しいです。
漢字学習
【評価】
知識技能
読める書ける使える漢字を増やすことができる。
思考判断表現
学習した漢字を活用している。
学習に取り組む態度
漢字テストや自主学習、その他生活の中の書く活動において学習した漢字を活用しようとしている。
B評価の生徒
漢字テストで自分の立てた目標を突破することができる。
A評価の生徒
漢字テストで高得点を取ることができる。
生活の中で学習した漢字を活用している。
C評価の生徒への手立て
覚える方法を提示する
(書く・見る・打つ・使う・読む・覚え方サイトの紹介 など)
【準備物】
- 教科書 302~317、255~259、38~40、58、123、124、144、188、214、227~229
(教科書をデータ化して配布する用意をしておくと良いと思う。チェック・採点も楽)
- タブレット
- 筆記用具(生徒貸し出し用を準備)
【流れ】
導入
板書「はははははじょうぶだ」「きしゃがきしゃできしゃした」
意味はわかりますか?「母は歯は丈夫だ」「記者が汽車で帰社した」
漢字は「表意文字」といって、それだけで意味を表すことができる記号なんです。
だから、「表音文字」であるひらがなのみで書かれる文章に比べて、意味をつけることができるわけです。
新・真・進・信・侵・神・辰…意味があって、それを想像させるという手法を用いたタイトルですよね。
このように、漢字を学ぶこと、使えるようになることは楽しい人生を送る上でも使える能力だと思います。
ということで、漢字について勉強していきましょう。
年間の見通し
教科書302ページを開いてください。
そこから316ページまでが、中学校1年生で学習する新出漢字です。
ちなみに317ページは、すでに習っている漢字のほかの読み方です。
中学校1年生で覚える新出漢字は全部で390文字です。多いですか?少ないですか?
ちなみに、小学校6年生の新出漢字は191文字。教科書の258,259ページに載っています。
さらに言うと、中学校3年生までに習う漢字は2136文字。教科書の318ページから331ページに載っています。
どうせ一生使うものです。さっさと覚えて使いこなせた方がかっこいいですよ。
脱線しましたが、この1年間の目標です。
中学1年生で学習する390文字を読める書ける使えるようになること。
定期的に漢字テストをします。
- 目標を設定しましょう。「○点以上取る!そのために…をする。」
- 漢字テストは事前に渡します。10問ずつでも100問ずつでも構いません。テストをしましょう。そのあと、目標を設定しなおしてもOKです。
- よく見て丸付けをして、分析をしましょう。「知らない言葉だから、調べる」「一画足りなかった、気を付ける」「この読み方もある」
- 練習しましょう。目標を達成するために、何をどう勉強すればいいでしょうか。工夫してください。考えてください。それでも何も思いつかなければ、聞きましょう。「間違えた漢字を毎日一回書く」「漢字を使った文章を3個作る」「漢字を覚えるためのサイトを毎日見る」「毎週テストをする」など、自分にとって一番いい勉強方法を見つけていきましょう。
計画を立てる→テストをする→分析する→練習する
これを、「けテぶれサイクル」と言います。
興味がある人は本を貸すので声をかけてください。
明日までに全部を覚えるのは難しくても、1年間かければ覚えられる!
みんなの脳は柔らかいから、今のうちに使い倒しましょう!
自主学習の題材にもなると思いますよ。
あ、覚える書体はどれでもいいですよ。
書体ってわかりますか?
教科書298ページに少し説明されているのですが、文字のデザインのことです。
明朝体・ゴシック体が有名ですね。
教科書体、新聞書体が載っていますが、UD体などもかなり使われています。
私が作るプリントはUD体です。
画数が違わなければ、どれで覚えてもらってもOKです。
活動
話が長くてごめんなさい。
残りの時間は小学校六年生で学習した漢字を使ってみましょう
教科書255ページを開いてください。わからなければ、258、259ページやタブレットを使ってください。早く済んだ人は続きのページを解いてください。
制限時間○分。用意、スタート→丸付け
覚えてましたか?
どんどん行くよ!次は256ページ。
タブレットに聞いても分からないかもね?邪魔しない程度に隣近所に聞いてもOK
制限時間○分。スタート!→丸付け
なかなかやりますね!漢字にはかなり強そうですね!
これは定期漢字テストが楽しみだ。
最後は257ページ!さっきより短い時間で解けそうですね、○分。スタート!→丸付け
漢字はどれだけ覚えて覚えるか、使えるかが大事。
小学校で習った漢字をしっかり使えるみなさんが見られてうれしいです。
中学校では、社会人が使う漢字もすべて覚えます。
大人っぽい考え方や文章が書けるようになります。
どんどん学習を進めていきましょう。もちろん先取りOKですよ!
では、次回はその「漢字」について教科書を使って学んでいきます。
【まとめ】
漢字学習は1年間をかけて行う。
ただし、定期的にチェックし、目標を引き上げていく。
読める、書けるだけでなく、「使える」を目指す。
→葛原祥太先生の実践を活用する。
という感じでしょうか。
ご意見お待ちしています。
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